看板とは
看板は、発信者の情報を視覚伝達を使って、限られたスペースの中で表現したり、告知しなくてはなりません。
だからと言って、看板は、決して目立てば良いというわけではありません。看板は、お店や会社にとっては大切な『顔』です。お店や会社のコンセプトやイメージも看板から情報として伝わるものなのです。
ですから、看板のデザインは、最も大切なものになるのです。看板のデザインにもベースになる手法がいくつかあります。
また、看板のデザインで大切なのは、周辺環境に合っていることです。閑静な住宅地に真っ赤な看板やネオンサインがギラギラしている看板を出していたら大変です。看板のデザイン1つでイメージは左右されるのですから。
看板のデザインをデザイン事務所にお願いすることもできます。その場合、お店や会社のコンセプトやビジョンをしっかり伝えるようにしましょう。
コンセプトやビジョンがはっきりしないと、業者側もデザインの方向性が分からず、戸惑ってしまいます。
その為打ち合わせ回数が増え、余計な時間とお金がかかってしまいます。下書きを持っていくとか、口頭でも構わないので、『こんな感じ』とだけでも、業者に伝えられると良いでしょう。
看板屋
私たちはその看板からたくさんの情報を得て生活しています。看板は私たちにとって必要な情報源となるツールになっているわけです。
情報を発信したい側にとってもこの看板を使って、人々に認識して貰い、関心を持って貰おうとします。
それがお店や会社の売上げアップや利益の増大につながるのですから。看板屋は、そういった看板の持つ力を最大限に生かし、お店や会社のアピールやイメージアップのお手伝いをする仕事をしています。
日本で看板なる文字が現れたのは、833年の平安時代初期のことです。小野篁らが勅命で撰進した『令義解』の文中で看板について記述されています。『令義解』は、今で言う国が定めた法律のこと。特に看板は、都で毎月開かれる市の規則の中に現れ、「肆廛(みせ)に榜標(ぼうひょう)を立て行名(こうめい)を題せよ」と記述され、これが日本における看板の起源とされています。
要するに、「都で毎月開く市には、商品を標識で示すこと」というわけです。この標識が現代の看板の始まりとされています。